3児パパの記録

書評、ガジェット、サックス、子育て等、日々思う事を書きます

【CD】アルモサクソフォンクァルテット「四重奏の日々Part I」:精密なアンサンブル、音程。クラシックサックスのお手本の1枚。

1992年頃の作品。90年代前半はレコードに代わってCDが絶頂の時代で、専ら移動音楽のメインはソニーの「ウォークマン」でカセットテープが使われていました。MDは登場していてもまだまだ使われていない。この時代はクラシックサックスの音源は数少なく、もちろん吹奏楽の音源も少なかった。そんな中のリリースでした。耳に穴が開くほど、当時の表現で言うと「カセットテープが擦り切れるまで」聴きました。インターネットなんて無い時代、情報もほぼ流通しておらず、CDのライナーノーツが全てといった状況下。ただ素晴らしいことは、このクァルテットのアンサンブルは非常に精密で、美しい。マイク1本での録音とのことで、最近のスタジオ録音とは音響効果もだいぶ違います。初めて聞くともしかしたら臨場感について「?」と思うかもしれませんが、色々な選択肢があって良いと思います。編曲も素晴らしい。私はバーレスクが好きで、今でも聴きますし、勉強になります。30年前と比べると音楽や楽器の状況はだいぶ変わりました。それでも変わらない美しさがこのCDにあります。アルモサクソフォンクァルテット自体は解散してしまいましたが、私は尊敬してます。特に私は栃尾さんが奏でるバリトンサックスが好きで、当時と楽器は変わっていますが、音楽は大好きです。これからも聴き続けると思います。 

ktochio.com