綾辻行人著「Another」のおもしろさ
ホラーとミステリーが共存する学園物の小説でした。中学校のあるクラスを舞台に、関係者が次々と偶然の死を遂げる。しかも何人も何人も。同著十角館の殺人も、何人も死んだなあ。
死の描写はホラー作品としては弱いかもしれないが、ミステリー志向の私としては十分すぎるくらいに「恐ろしく」描かれています。私のようなホラーが苦手な人でも大丈夫でした。ホラーか、ミステリーか、どちらかに絞ってくれたほうが読みやすかったかもしれません。
読後感は、ふーんなるほどといった感じ。ミステリーとしての謎解きは素晴らしい、ただしホラーだから、あ!という感じはなかった。ホラーだから許されてしまうストーリー。2度読みたいなあと思う作品でした。
- 作者: 綾辻行人
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