3児パパの記録

書評、ガジェット、サックス、子育て等、日々思う事を書きます

SOSの猿を読んだ。張り巡らされた伏線がスゴイ。

読みました。最近は伊坂幸太郎さんの作品を中心に読んでます。伊坂作品は伏線の数が多く、そして近年は主役が持つ特殊能力が面白いのです。

 

西遊記の要素を取り込んで、ミステリー感覚を掘り下げている。

西遊記とリンクしています。私のように、「ドラえもんのび太のパラレル西遊記」しかわからなくても大丈夫。孫悟空、猿の身外身、三蔵法師、沙悟浄、猪八戒、牛魔王。そして私は知らない二郎真君が登場します。もちろん、配役は現代人にあてがって話は進みます。物語のはじめは「なんのこっちゃ?」と思いますが、そこは伊坂作品。後半でグイグイ回収します。
 

猿がたくさん登場する。

ここで猿とは、孫悟空と、その身外身。身外身って何か?とは、西遊記または本書を読めばわかります。猿の話、語り口調はドラマのナレーターです、ちょっと安っぽい感じのナレーター。
 

特殊能力!

これは伊坂作品には欠かせない要素だと思います。助演(私的には主役と思う)の二郎真君の能力は相手の心が絵画のように見える能力。孫悟空は未来を予測する能力。日常では考えられない能力が、物語をおもしろくしています。
 
読後の感想は「うーん、なかなか深かった」といった感じ。星5つ!
SOSの猿 (中公文庫)

SOSの猿 (中公文庫)